日本アイラック危機管理情報

○イスラム諸国:反米デモ等に対する注意情報(2012.09.13)

各地メディアの報道によりますと、米国で制作している映画がイスラム教
の預言者ムハンマドを侮辱するものだと主張し、リビアやエジプトなど
北アフリカの国において米国施設に対する抗議デモ・襲撃等が発生して
おり、一部が暴徒化して死傷者が出るケースも伝えられています。

一昨日にリビアおよびエジプトで発生した抗議活動は日本のメディア
でも大きく報じられています。
リビア東部のベンガジでは、在リビア米国総領事館が組織化された
武装集団に襲撃され複数の死傷者が出ています。
カイロの在エジプト米国大使館前では、約2000人が抗議活動を行い
一部の参加者が大使館の外壁によじ登る、また米国国旗を下ろして
燃やすといった行動に出ました。現在もなお米国大使館周辺は緊迫
した情勢が継続していると報道されています。

今後これらの抗議活動が、他の北アフリカ諸国や中東、アジア等の
イスラム諸国に拡大し、同様の抗議デモ・暴力事件等が発生する
可能性が高まっているとされていましたが、今日になってチュニジアや
モロッコ、スーダンにある米大使館などにそれぞれ数百人のデモ隊
が詰めかけ、米国を非難するなどの活動が行われ、実際に周辺国に
拡大しているとの報道もあります。

イスラム諸国に学生や教職員を派遣している大学、または派遣する
予定の大学は、上記のことを踏まえて最新情報の入手に努めると共に、
今後の情勢に応じて、万一の場合は最寄の在外公館といつでも連絡
を取れる体制を整えてください。また、デモ・暴動などのトラブル等
不足の事態に巻き込まれないよう、最新の関連情報の入手に努め、
自らの安全対策を心掛けて冷静に行動するよう以下を案内することを
おすすめします。

①集会やデモなどに遭遇したら速やかにその場から離れる。また
必要な場合を除いてなるべく大勢の人が集る場所や繁華街、
攻撃対象と考えられる米国政府関連施設や米国資本の店等には
近づかない。
②デモ等が発生、または予告されているときは、市内中心部への
接近を控える。
③デモ等の不測の事態に巻き込まれた場合に備え、家族や大学
(担当者)との間で緊急連絡先を再確認しておく。
④万一暴動やデモに遭遇した際には、巻き込まれないよう周囲の
状況に十分注意を払って冷静に行動し、速やかにその場を離れる。
また、デモに巻き込まれ、緊急事態が発生した場合には、在外
公館領事部に緊急連絡を入れる。(不用意に移動せず、できる
だけ安全な状態・場所で待機し、在外公館と連絡を取ることを
心掛ける)

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2306

○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)3680


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