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機械理工学・マイクロエンジニアリング専攻 シンポジウム

進化型共生システムシンポジウム
-未来の機械工学を考える-
Symposium on Evolutional Symbiosis Systems
-Designing Mechanical Engineering for the Future-

 
機械理工学・マイクロエンジニアリング専攻では,今後の機械工学分野のさらなる発展・展開を目指し,専攻の戦略的な計画・将来像を議論・立案,さらには他分野との連携を模索する一環として,シンポジウムを開催しております.

第一回シンポジウム

開催日時:2020年11月2日 13:00~15:00
開催方法:Zoomを用いた開催
講演者:京都大学大学院 情報学研究科 システム科学専攻 教授
    加納 学 氏

講演題目:専門知識とデータの統合活用による課題解決:製造から医療まで

講演概要:人工知能やデータ科学が持て囃されて久しいが,様々な課題を解決するのに専門知識とデータの統合活用が鍵になると考えている.本講演では,物理モデルと機械学習を併用した技術開発の事例として,鉄鋼プロセスの生産性向上を目的とした運転支援システムの開発,急性期脳神経保護を目的とした局所脳冷却デバイスの最適設計を紹介する.また,システム工学の視点から,製造と医療の共通点を指摘しつつ,製造現場で活用されてきた異常検出技術をてんかん発作予知に応用 した事例などを紹介する.

第二回シンポジウム

開催日時:2021年4月12日(月)16:00~18:00
開催方法:Zoomを用いた開催
講演者:理化学研究所 計算科学研究センター データ同化研究チーム チームリーダー
    三好 建正 氏

講演題目:ビッグデータ同化:ゲリラ豪雨予測から予測科学へ

講演概要:データ同化は,シミュレーションと現実世界をシンクロし,予測や制御を行う要である.天気予報で高度に発展してきた.理化学研究所では,スーパーコンピュータ「京」や「富岳」,フェーズドアレイ気象レーダや衛星データなどの新世代技術を組み合わせ,ゲリラ豪雨や,台風,集中豪雨の予測革新を切り拓いてきた.さらに今後,気象予測を超え,様々な分野の予測困難に立ち向かう「予測科学」というべき新たな展望が見えてきた.

第三回シンポジウム

開催日時:2021年6月14日(月)15:00~17:00
開催方法:Zoomを用いた開催
講演者:東京大学 生産技術研究所 教授
    羽田野 直道 氏

講演題目:複雑ネットワークの物理

講演概要:点を線で結ぶネットワークは,古くから数学で「グラフ理論」として抽象的に研究されていました.しかし我々の周りにあるネットワークには,単なるランダムなグラフとは違う性質が普遍的に見られることが2000年頃から明らかにされ,統計物理の対象としても研究されるようになりました.そのようなネットワークを総称して「複雑ネットワーク」と呼びます.講演では「スモールワールド性」や「スケールフリー性」などの,複雑ネットワークの普遍的な性質を解説します.また,複雑ネットワークにおけるコミュニティー検出の手法についての研究成果を2つご紹介します.一つは「温度グリーン関数」を利用する方法,一つは「量子ウォーク」を利用する方法です.後者のために,量子ウォークについても簡単な解説をします.

第四回シンポジウム

開催日時:2021年11月9日(月)16:00~18:00
開催方法:Zoomを用いた開催
講演者:金沢大学 設計製造技術研究所 教授
    坂本 二郎 氏

講演題目:設計・製造・生物 ーその課題と可能性ー

講演概要:生物におけるモノづくりでは,生物にとって好ましい環境ができると,そこに細胞が集まって組織を作り,組織によって構造が形成され,構造によって新たな環境ができ,その繰り返しによって生物に適した設計と製造が実現します.そのようにして生物がつくるかたちの多様性に注目し,設計製造へ応用する手法の提案について述べます.また,生物のパターン生成の仕組みに学び,それを応用した構造最適化の方法についても説明します.

第五回シンポジウム

開催日時:2022年1月25日(火)16:00~18:00
開催方法:Zoomを用いた開催
講演者:広島大学 名誉教授
    小林 亮 氏

講演題目:生物と数学,そしてロボット  — 理学の眼と工学の眼 —

講演概要:生物はその長い進化の結果として,様々な素晴らしい能力を備えている.それは高等生物に限らず,単細胞生物においても然りである.本講演では,様々な生物からその運動と制御の仕掛けを学び,環境の中をしなやかに動き回れるロボットを創り出すという試みを紹介したい.その中で,理学の視点と工学の視点がどのように交錯し,またその間で数学(数理モデル)がどのような役割を果たすかについて述べたい.