第4回活動成果報告会(2011.12.15)開催報告

第4回活動成果報告会は、全4時間をかけて、派遣終了者14名からの報告が行われた。

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今回は、前回報告会(2011.10.25開催)に引き続き、京都大学・実習型夏季短期留学プログラム@カリフォルニア大学デービス校(2011.8.13~9.5)へ参加した、(工学研究科へ進学予定の)学部生4名からの報告も行われた。他の修士・博士の発表者に見劣りしない堂々とした発表態度で、3週間の間に培われた成果、成長を見てとることができた。

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平成22年度、平成23年度と2年続けて派遣を終了した博士学生からは、同じ研究機関へ、1回数か月単位の派遣が大変充実したもであったとの報告がなされた。1回目の派遣では、環境と人、英語でのコミュニケーションに慣れることに苦労があったものの、2回目の派遣では、慣れた環境の中で、より目的を絞った研究活動の中から良い成果を得ることができたようである。平成24年度の派遣も検討中であるとのこと。一度に長期派遣滞在が叶わずとも、このような形で本プログラムが上手く利用されているのは、喜ばしいことである。

それぞれの報告には、個々の専門的な研究成果の紹介も含まれるが、ほかにも京都大学と滞在先の研究機関を比較した際の、研究へのアプローチ方法の相違、教員と学生の距離を考慮した、コミュニケーションのとりやすいラボのレイアウトに至るまで、多彩な内容が盛り込まれている。

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例えば、ラボのレイアウトについては、自由にディスカッションできるフリースペースを、スタッフや学生のオフィスで囲むようにレイアウトし、フリースペースのテーブルに集まれば、いつでも誰とでもディスカッションができる。また、ドアが無いため、教員と学生がお互いに声をかけやすい。このほか、ある派遣者が参加した国際学会では、学会会場の壁一面をホワイトボードで覆い、好きな時に好きな場所で、自由なセッションを行なう環境を整えていた。というような報告もあった。このように、個人の研究内容に特化した報告のみならず、それ以外のところに注目した報告の中にも、文化の相違を感じられる興味深い内容が見られる。

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今回の報告会では、本プログラムに興味を持ち、これから派遣申請を考えている。という学生が数人見学に来ていたことを確認した。来年度はプログラムの最終年度であり、12月末までに派遣先より帰国することを条件として募集を行うことを口頭で説明。HPの公募案内にも明記されている。