日本アイラック危機管理情報

○米国 大西洋沿岸各州:ハリケーン接近にともなう非常事態宣言 (2012.10.29)
~現地時間29日深夜~30日未明に東海岸ニュージャージー州上陸予定~

米国ハリケーンセンターによりますと、現地時間29日遅く~30日未明にかけて
東海岸のニュージャージー州南部周辺に上陸する見通しのハリケーン「サンディ」
の接近に伴い、西側から移動中の寒冷前線とぶつかった場合、ハリケーンの
状態は著しく悪化し最大規模の「フランケンストーム(破壊的な勢力のハリケー
ン)」
に発達する恐れがあるため、大西洋沿岸各州では警戒態勢を強めています。
ハリケーン「サンディ」は先週、キューバやハイチなどのカリブ海の国々に暴風雨に
よる洪水や建物の倒壊などの被害をもたらし、これまでに少なくとも65人が死亡し
たと報じられています。その後も「サンディ」は北上を続けており、上陸後ニュー
ヨーク、
フィラデルフィア、ワシントン、ボストンなど大都市の近くを通過すると予想されて
います。

■ハリケーン注意報・警報発令時
・避難ルートを確認し、避難勧告が出たらどこに滞在するか前もって
決めておく。万一に備え、滞在地の第2候補も決めておく。
・重要書類や貴重品の保管場所を確認(貴重品類は安全で直ぐに
取り出せる場所に保管しておく)
・州等の自治体当局から避難勧告が出たら速やかに指示に従い行動する。
・ウェブサイト、テレビ等で正確なハリケーン情報を入手する。
◎ハリケーン関連情報が入手できるウェブサイト
ザ・ウェザー・チャンネル      ( http://www.weather.com/ )
ナショナル・ハリケーン・センター ( http://www.nhc.noaa.gov/ )


■非常事態宣言、避難命令
・オバマ大統領は、首都ワシントンに近いメリーランド州、北東部のニューヨーク
州、
マサチューセッツ州に対し、連邦政府として非常事態を宣言、州政府の対策を
支援する考えを表明しています。
・南部ノースカロライナ州や東部ニュージャージー州等東海岸に面した各州では
州知事による非常事態が宣言され、住民に洪水や停電に備えるよう呼び掛け
たほか、デラウェア州では沿岸の住民に避難命令が出されています。
・ニューヨーク市は、高潮被害などの影響を受けやすい川沿いの低地域の住民に
避難命令を出したほか、ニュージャージー州なども一部地域の住民に避難を
命令し、29日は当該地域の連邦政府・州政府機関を休業、学校教育機関の
休校を発表するなどハリケーンの影響が広がっています。

■主要交通機関の運行停止状況(2012.10.29)
・ニューヨーク市、ニュージャージー州とフィラデルフィアの交通機関(地下鉄、
バス、鉄道)は現地時間の28日午後から順次、運行が停止されています。
・ワシントン郊外を結んでいるメリーランド州の鉄道は29日は運行を休止予定です。
・主要都市を結ぶ鉄道アムトラックも、東部沿岸部ではほぼ運行が停止予定です。
・ワシントンとボストンの交通局は安全が確保できる限り29日も運行すると発表
していますが、大幅なダイヤの乱れや一部路線の運行停止が予想されます。
・ニューヨーク市周辺の主要3空港や首都ワシントンなどの空港では、現地時間
28日夜から5000便以上が欠航し離発着を見合わせる見通しです。

■在ニューヨーク日本国総領事館
ハリケーン「サンディ」の接近を受け、在ニューヨーク日本国総領事館は緊急
対策本部を設置し、在留邦人及び邦人旅行者・留学生に対して滞在地域が
避難命令対象地域に入っている場合は速やかに避難するよう注意を呼び
かけています。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/p/kinkyu/2012/October-28.html

○ニューヨーク市内にゾーンA-Cを設け、ゾーンA全域に対して、強制避難
命令が発出されています。滞在地域のゾーンの種別と最寄りの避難場所は
以下のURLから確認可能です。
http://gis.nyc.gov/oem/he/search.htm
地図を含むPDFへのリンクはこちらです。
http://www.nyc.gov/html/oem/downloads/pdf/hurricane_brochure_english.pdf


ハリケーン「サンディ」の進路が予想される米国南部地域に学生や教職員を
派遣している大学または派遣予定の大学は、上記ウェブサイト等より
ハリケーンの最新情報の入手に努め、必要に応じた飲料水・食料の備蓄、
懐中電灯等の用意の他、あらかじめ自治体(消防など)を通して避難場所
の確認をしておく等自らの安全対策に十分留意して冷静に行動するよう案内
されることをおすすめします。

■ハリケーン通過中
・窓やドアからなるべく離れる。
・暴風雨が止んでもハリケーンの目の中にいる場合があるので、
すぐに外出しない。
・停電したら、故障防止の為、エアコンや電熱器等の電気製品
のスイッチを切る。

■ハリケーン通過後
・National Hurricane Centerや州当局から公式に「All Clear」
と発表されるまで外出しない。
・ハリケーン通過後や洪水時は、様々な危険が隠れているため
不要不急の外出は慎む。どうしても外出する必要がある時は
下記の注意事項を必ず確認する。
*家の近くや行き先付近で電線が切れていないか注意する。
強風によって引き千切られた電線が大変危険。
*道路脇の水路に気をつける。道路まで水が溢れている場合、
特に夜間の場合は、道路と水路の境目が分かりにくいので、
転落しないよう注意する。

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