日本アイラック危機管理情報

<日本アイラック 危機管理情報>

○中国、フィリピン: 記録的な豪雨被害 注意情報 (2012.8.9)

■中国:浙江省象山県、上海市、江蘇省南京市
地元メディアによりますと、中国の沿海部の浙江省では、8/8未明に上陸
した台風11号による大雨と強風で3人が死亡、約155万人が避難したほか、
暴風雨圏に巻き込まれた上海市でも約25万人が避難するなど各地で住宅
や農地が浸水する被害が拡大していると報じられています。
現在、台風は勢力が衰えて熱帯低気圧に変わりましたが、地元気象台
は今後も断続的な豪雨を予想しており、土砂災害や洪水などへの警戒
を呼びかけています。

<上海発着の国際便>
上海にある2つの国際空港では8/8日、日本との路線を含むおよそ500便が
欠航するなど、交通機関にも大きな影響が出ましたが、8/9日現在は徐々に
通常通りの運行に回復しつつある状況と伝えられています。

■フィリピン: マニラ首都圏、周辺の9州各地
政府の国家災害調整局によりますと、先月末からのモンスーン豪雨により、
マニラ首都圏や周辺地域では河川やダムが氾濫し大規模な洪水が発生し
マニラ市内の約80%が冠水、土砂崩れ等によって民家が損壊し、これまで
に64人が死亡、約85万人が地域の学校などに避難していると発表しています。

マニラ首都圏の政府機関や証券取引所、米大使館などは一時的に浸水被害
による業務停止に追い込ましたが、8/8午前に雨は小康状態になり、市内の
河川の水位は若干下がってきていると報じられています。
気象当局によりますと、大雨は断続的に8/9まで続く見通しで、引き続き
河川の氾濫や土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。

上記の地域へ学生や教職員を派遣している大学または派遣予定の大学は
今後も不安定な天候状態が続き、洪水被害などの深刻化が懸念されます
ので、地元の天気予報、注意・警報等に十分留意のうえ、自らの安全対策を
心掛けて冷静に行動するように、以下を案内することをおすすめします。

《運行状況の確認》
被災地域では多くの幹線道路が冠水し、交通が妨げられる状態が
確認されていることから、駅、空港及び国内国際便の運行状況を
確認するなど最新の関連情報の入手に努め、利用予定航空便など
に乗り遅れることがないよう、余裕をもって安全に行動してください。

《安全管理》
①河川近くや被災地域への立ち入りは避け、事前に避難場所を確認する。
⇒避難の必要性が生じた場合は、在外公館または自治体からの
指示に従い、十分注意して迅速に行動する。
⇒万一災害に巻き込まれた場合は、日本国大使館又は総領事館
に連絡する。
②洪水などの自然災害が発生した直後は、様々な危険が隠れている
ため、不要不急の外出は慎む。
外出する必要がある時は、下記の注意事項を必ず確認する。
*水辺や道路脇の水路に気をつける。単独行動は避け、特に夜間の
場合は、道路と水路の境目が分かり難いので転落しないよう注意する。
*万一に備えて家族や大学等への緊急連絡手段を再点検する。

《健康管理》
疫病や感染症の発生が懸念されており、今後上下水道・生活物資の
陸上輸送への影響や、被災民の都市部への流入などから衛生上の
問題が発生することも懸念される。
*不衛生な水によって拡大する食中毒、赤痢や大腸菌等による感染症
を避けるため、「清潔な飲料水」を確保し、生水や生野菜の飲食は避け、
必ず加熱処理したものを採る。
*下痢、腹痛、嘔吐、発熱、筋肉関節痛等の症状が出た場合は、
早めに現地医療機関で診断を受ける。

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