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京都大学共同企画 実習型 夏季短期留学プログラム UC Davis(カリフォルニア大学デービス校) EXTENSION(2011年8月13日~9月5日)現地レポート

  8月13日~9月5日の日程で、実習型夏季短期留学プログラム@UC Davis EXTENSION@カリフォルニア大学デービス校が実施されている。


京都大学からは全22名が参加しており、うち工学部学生6名(物理工学科機械システム学コース・宇宙基礎工学コース)が本プログラム(組織的な若手研究者等海外派遣プログラム)の助成を受けて参加中である。このEXTENSIONは、UC Davis独自のプログラムが京都大学の要望に合わせてカスタマイズされ、今回が京都大学とUC Davis共同で取り組む、初めての留学プログラムとなった。

主な内容としては、英語のスキルアップクラスの他、調査テーマ別に分かれた6つのグループそれぞれが、各テーマに関連する地元の企業・団体を訪問し、現地調査(site-visit)を行なう。3週間集中して英語で学び、調査内容をまとめ、発表用資料を作成、最後はグループごとにプレゼンテーションを行う発表会で締めくくられる。

プログラムは、曜日毎、綿密に授業が組まれ、英語のスキルアップ授業(Pronunciation & Listening, Presentation Skills等)に加え、各グループは週に1か所、プログラム終了までに3か所の地元企業・団体を訪問する。全プログラムを通しては、通算18か所へのsite-visitが行なわれる。毎週水曜日は一日Program Lectureを受講。火曜と木曜はsite-visitより戻った後、1時間程度、Program Lectureのための予習と復習(Pre and post Program Lecture)が行なわれる。また、訪問先での質問内容の準備や訪問後の内容確認のためのクラスも組み込まれている。

今回、留学プログラム1週目の後半から2週目の前半にかけて、本実習型夏季短期留学プログラムの企画に当たった国際交流推進機構の副機構長で、本プログラムの主担当教員でもある椹木哲夫教授(工学研究科)と担当職員(兼事務局)湊が、現地での学生への指導を行ない、授業とsite-visitを視察し、学生と行動を共にした。


  まず、UC Davisの現地スタッフで、プログラムを中心的にまとめて頂いたアカデミック・ディレクターのPeter Hendricks氏、プログラム・コーディネータのElaine Yip氏とは、初日に会合をもち、プログラムの骨子、背景のほか、京都大学用にどのようにカスタマイズされたか等について説明を受け、事前に京都大学側か ら要請のあった項目がもれなく網羅されており、よく準備されたプログラムで あることを確認した。

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                      Mr Hendricks, Ms Yip and Prof Sawaragi                                           

その後、国際英語専門プログラムディレクターのJanis Williamson教授とも昼食会合をもち、情報交換を行なった。また、学生のホームステイ先を斡旋するNPO団体、WISE(The Foundation for World Wide International Student Exchange)のプログラムディレクターであるShannon Johnson氏との面談では、学生とホストファミリーとの間に問題が生じていないか、学生が日常生活で困難に遭った際、 ホストファミリーによりどのよう な点をサポートしてもらえるか、等についての確認を行なった。

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                Prof Sawaragi, Mr Hendricks and Prof Williamson

さらに日程途中で合流された京都大学側の留学プログラム主担当教員である国際交流推進機構の西川美香子助教とともに、今回の留学プログラムと本若手派遣プログラムの趣旨についての意見交換を行い、受講学生の様子や、視察を通じて気づいた本プログラムの優れている点と改善点等を確認し、引き継ぎを行った。現地の様子について以下の通り報告する。


  現地での1日目。午前のPresentation Skills。プログラム開始から3日目であったが、学生達にはさほどの疲れは見られない。テーマグループ別に分かれ、それぞれの調査内容や方向性の確認、そのキーワードや内容を吟味しながら、プレゼンテーションで使用するパワーポイントを作成。担当講師が各グループをまわり、アドバイスしながら、学生達の質問に対し、丁寧に対応していた。

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Listening & Pronunciationでは、各自が滞在するHome familyについて、2,3分のプレゼンテーションにより紹介。学生には予め、Home familyへインタビューがホームワークとして出されており、スムーズな発表が行われた。発表の後、Comprehension確認のため、内容に関する2,3の質問が、担当講師から聞き手側の学生へ投げられていた。発表内容にはそれぞれのHome familyの特色が出ており、学生のホームステイ先での生活の様子が垣間見られた。

 

同日午後は、Entrepreneurship Groupのsite-visitで「MICROMIDAS」という、廃液・下水処理再利用プラントに関する企業の訪問。担当者による処理の内容の説明 と、実験プラントの見学。質問内容は、授業の中で予め練られてあるので、各学生からは積極的に質問が投げられた。学生は真剣にメモを取り、レコーダーも使 いながら、情報の記録に余念が無い。

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同日夕方からはKyoto University Students Welcome Receptionが開催され、学生とUC Davisスタッフや講師との素晴らしい交流の場となった。国際交流センタープログラム・副学長であるBeth Greenwood教授より歓迎のご挨拶をいただき、また、各グループを代表する学生6名から、これからお世話になるスタッフ、教師らへの謝辞が送られた。

国際交流センタープログラム・副学長,Beth Greenwood教授

        国際交流センタープログラム・副学部長, Beth Greenwood教授

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  2日目。午前はHot Topics in Science & Technology(科学技術系トピックの、読解を中心とした授業)に合流。午後からは、Marshland Ecology Groupのsite-visitでSan Pablo Bayへ。生物学者より、広大な湿地帯の歴史と現状、この地の生態系崩壊がもたらす影響と、その修復に尽力する方々の活動について学ぶ。学生からは積極的に質問がされたが、専門用語も多く、ボランティアとして同行するSite Visit Leader(理系のバックグラウンドをもつ、UCD卒業生や現役学生)により、逐次、単語の説明、内容の確認が行なわれたことが学生達には大きなサポートとなっていた。

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  学生たちは朝から夜遅くまで、大変ハードなスケジュールをこなしているが、内容の濃いプログラムに充実した日々を送っている様子を見てとることができた。無事にプログラムを終え、大きく成長して帰国するであろう姿が楽しみである。

 

彼らの参加報告については、ホームページに報告書が掲載され、本プログラムで定期的に実施している、活動成果報告会に於いても詳細な報告がなされる予定である。