日本アイラック危機管理情報

○ポルトガル:政府への抗議活動に対する注意情報 (2012.09.20) 

現地メディアによりますと、ポルトガルでは9月に入って政府が更なる経済
緊縮策を発表し、これをきっかけとしてポルトガルの諸都市において政府に
対する反発が高まっていると報道されています。

首都リスボンをはじめとする主要都市で、9月15日に大規模な抗議デモが
あり、約10万人が集まったというリスボンでは15日夜、多数のデモ参加者と
警官隊が国会前で対峙し、一部のデモ参加者が投石などの行為に及んだ
ため、警察は数名を拘束したと報じられています。

明日21日にはリスボンの大統領府周辺での同様のデモが呼びかけられて
おり、またポルトガルの大手労働組合は、29日にリスボンにて抗議デモを
開催予定と発表し、また日付は未定とのことですがゼネストを実施する方針
を明らかにしています。

弊社からは9月12日にスペインにおける政府への抗議活動についての
危機管理情報をお送りしており、そこでスペイン以外の欧州で同様の問題
を抱える他の国に波及する可能性があることを指摘しておりますが、
今回のポルトガルのように、ギリシャやイタリアなどでも同じようなデモ活動
が活発化することも懸念されていることを改めて付記いたします。

■注意情報
ポルトガルに学生や教職員を派遣されている大学、または派遣される
予定の大学は、今後の情勢に応じて、万一の場合は在外公館といつでも
連絡を取れる体制を整えてください。また、デモ・暴動などのトラブル等
不測の事態に巻き込まれないよう、最新の関連情報の入手に努め、
自らの安全対策を心掛けて冷静に行動するよう以下を案内することを
おすすめします。

①集会やデモなどに遭遇したら速やかにその場から離れる。また必要な
場合を除いてなるべく大勢の人が集る場所や繁華街には近づかない。
興味本位で近づくのはトラブルに巻き込まれるリスクが大きいことを
再認識する。
②デモ行進等が発生しているときは、市内中心部への接近は控える。
③デモ等の不測の事態に巻き込まれた場合に備え、家族や大学(担当者)
との間で緊急連絡先を再確認しておく。
④万一暴動やデモに遭遇した際には、巻き込まれないよう周囲の状況に
十分注意を払って冷静に行動し、速やかにその場を離れる。
また、デモに巻き込まれ、緊急事態が発生した場合には、在外公館
領事部に緊急連絡を入れる。(不用意に移動せず、できるだけ安全な
状態・場所で待機し、在外公館と連絡を取ることを心掛ける)

○在ポルトガル日本国大使館
住所:Av. da Liberdade, No 245-6o, 1269-033 Lisboa, PORTUGAL
電話:021 311 0560
日本からは(国番号351) 21-311-0560
FAX:021 353 7600
日本からは(国番号351)21-353-7600
ホームページ(日本語版): http://www.pt.emb-japan.go.jp/jp/indexjp.htm


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