日本アイラック危機管理情報

○中国:各都市でデモの呼びかけ 注意情報 (2012.08.17)
~中国当局による書込削除、事態の早期収拾を模索~ 

メディア情報によりますと、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の
領有権問題を巡り、北京や上海、成都、温州などの10都市で、
8/19日(日)、午前10時(日本時間同11時)から反日デモの実施を
呼びかける書込みがインターネット上で広がりましたが、8/17現在、
中国当局によりデモ呼びかけの書き込みは削除されている状況が
伝えられています。

尖閣諸島に不法上陸して逮捕された香港の活動家らについて、
日本政府が本日中にも強制送還する見通しを早々に示したことで、
共産党大会を秋に控え国内社会の安定を重視している中国政府は
事態の早期収拾にメドがついたと判断しているとの見方が有力です。
今後、中国政府は事態の複雑化を避けるため、市民の反日感情が
暴走し、その矛先が中国政府の指導部に向かわないよう事態の
引き締めを図る可能性が指摘されています。

■散発的な抗議行動(2012/08/17)
北京の日本大使館前では、8/17日午前、10~30人前後のグループが
断続的に現れ散発的な抗議行動が実施され、上海や山東省青島の
日本総領事館でも20人余りが抗議に集まったと報じられていますが、
中国当局は大規模な抗議に発展しないよう、大使館周辺では多数の
警察官が取り囲む厳戒態勢を取っており、抗議団体の過激な動きを
抑えていると報道されています。

中国に学生や教職員を派遣されている大学、または派遣される予定
の大学は、中国当局の厳戒態勢により大規模な抗議や反日デモに
発展する可能性は低いと報じられていますが、インターネット上の反日
サイトには中国民衆による靖国参拝や日本人を強く非難する抗議の
書き込みが継続しているため情勢は流動的であり、北京や上海、成都、
温州など首都圏では小規模なデモが行われる可能性も排除できません。

8/19日(日)、午前10時(日本時間同11時)からはできるだけ外出を控え、
最新情報の入手に努めるとともに、外出する場合は午前の時間帯は避け
デモ周辺地域や在外公館などには近づかないなど不測の事態に巻き込ま
れることのないよう、安全確保に十分注意されることをおすすめします。
また、周辺では交通の混乱等も予想されますので、迂回措置をとるなど
注意してください。

→注意情報につきましては、『2012/8/16日付』の
日本アイラック危機管理情報を参照してください。


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